旅と模型

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模型製作: タミヤ 1/48 クルセイダー Mk.III 対空戦車

大戦期のイギリスで、ドイツ軍の空襲に対抗するため作られたクルセイダーMk.III対空戦車の、タミヤ製1/48スケールプラモデルです。この機体の元になったクルセイダー巡航戦車はどうもカニみたいな面構えが好きじゃないんですが、こちらはメカニカルでいい感じ。

帰省した折に地元の模型店で購入し、そのまま4日間の限られた時間で頑張ってみました。塗装はすべてシタデルカラー筆塗り。砲塔の派手なデカールが難物で、やりがいがありました。

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1日目

以下の通り持ち帰った最低限のツールであらかたの構造を組み上げ。最低限ったって、ふだんの模型もこれくらいのツールしか使わないんだけど(使いこなすほどの工作をしない)。2007年のタミヤ製品なのでパーツはきっちり合い、スキマを埋める作業もありませんでした。

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パネルを貼り合わせるタイプの履帯は例によってヨレまくり、右と左で板の数が1枚違います。オープン構造の砲塔は内部も再現されてるので、塗装のため完全に組み上げずにおきます(あとで泣きを見ることに)。

2日目 - 3日目

ひたすら筆塗り。まずオリーブグリーン系のベースカラーで下塗りを。小さい平筆で3回取った量に、4~5滴水を加えるぐらいが、ちょうどいいのかな? まあどうやったって筆跡・色むらが出るんで、だましだまし塗ります。

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ベースが乾きしだい順次、一段明るいグリーンのレイヤー色で、延々とドライブラシ。確実に筆を1本ダメにします。これだけの大きさだと作業量も多いけど、ベース色の筆ムラが消え、ランダムな色の濃淡がついて、次第に面ができていくのが楽しいです。気が付くと明け方まで、ずーっとゴシゴシゴシゴシ。

クリーム色を混ぜ更に一段明るくしたグリーンでエッジにドライブラシをかけ、本体塗装は完了。この色が考証上正しいとは思いませんが、オリーブ系の黄味が強い緑は好きではないので、これでよし。

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砲塔の室内は白との指定でしたが、表面のデカールも真っ白だし、色数が少なくて寂しいので、アイボリー系のベース色で塗装。履帯やワイヤーは、黒鉄色でなく赤金色のメタル系塗料に黒をざっくり混ぜると、少しサビ感のある色あいになってお気に入り。

本体にも、サビや塗装ハゲを表現してみようと思ったのですが、数か所トライしてあまりに失敗しそうだったので断念。白っぽく強調したエッジに、どう塗装ハゲを作ったらいいのか、まだよくわからないでいます。

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4日目

まずは細かな塗装を仕上げます。

排気口はススっぽく色を乗せ、車体中央のハッチ(?)は指定通り茶色で塗装。もう少し華やかさを出すため、両側のエアクリーナーのパイプを一部サビ色にしてしまいました。実際エンジンはともかくエアクリーナーのパイプがこんな風に錆びるのか疑問だけれど。

そしてデカールと最終組み立て。複数のパーツにまたがる複雑な砲塔上部に、大きな星マークを貼るのが最大の山場です。

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マークフィッターも使い、なんとか定位置に貼れました。当然のように破れる箇所もあるので、塗装で修正。あらかた定着したら、綿棒にグリーンの塗料をこすりつけて上からポンポンして、ペンキ塗りっぽい色のにじみを再現してみました。写真では見えづらいけど、これはけっこう上手くいったかな。

で、砲塔を組み上げようとしたんですが、うすうす気づいていたものの塗りが厚くなっていしまい、懸架パーツが干渉してエリコン20mm機関砲が砲塔の開口部を通らない。しかたなく見えない部分をカットしてなんとか内部におさめましたが、2門の砲が平行にならなかったのは悔しい(長さが違うのは、もともとの構造)。

ここまでやって時間切れ。ウェザリングや人形の塗装はなし。帰省の息抜きのつもりが、深夜のものすごく集中した作業になってしまいました。時間内にここまでできて、なによりです。普段の模型もこれくらいのペースで出来たらなあ。

1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.46 イギリス クルセイダー Mk.III 対空戦車 32546

1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.46 イギリス クルセイダー Mk.III 対空戦車 32546