承前。テキトーなウェザリングを施した1/72 T-90A。そのままでは浮いてしまうので、それにあった台座を作ります。
台座制作
1/72スケールのAFVキットでいつも使うのは、ウェンジュ材の木製ハガキ。色が濃く未加工でも適度なツヤがあり、そのまま使っても違和感がない。1枚200円というのもお得。
ウェンジュ(Wenge / Millettia laurentii)はアフリカの赤道帯地方に生える木だそうで、ギターなんかの材料に使われる模様。ただ、いまWikipediaを読んだらIUCNのレッドリスト、絶滅危惧にカテゴライズされてました。端材とはいえこの板も本当に該当種なら、安易に使わないほうがよかったかもしれません。
ともあれ買ってしまったものは無駄にはできない。サイドをマスキングした上で、ロシアの田舎のガードレールもない高速道路の写真を参考に、それっぽい情景を作ります。まずはプラパンを適当に切って、ここを道路の路面に。
路肩部分にはタミヤテクスチャーペイントのライトサンドを塗り付けます。かなり厚く塗っても、乾くと下地が透けてしまう。まあこの上に草などを生やせば気にならないので、重ね塗りはしません。
古くてダマになっている部分が残りましたが、それも逆に味だと思って残します。ある程度乾いたら、路肩にはミニネイチャーの草を、テキトーに接着していきます。
路面はシタデルカラーのグレイ系を重ね塗りして、それらしく。最上面はサンド色も混ぜて薄くひいたものをドライブラシ的にこすりこみ、明るく仕上げます。更に、実際の写真を参考に、1/72のミニカーで路幅のあたりをつけて、白線を引きます。
白線はマスキングして、ホワイトにグレイやサンド系の色で調色したものを叩きつけるように塗装。わざとカスレを出して、周囲のウェザリングに合うようにしましたが、奥のセンターラインが太めに入ってしまいました。もういちどアスファルトから修正します。
路肩の草は、これだけではいかにも人工的ですが、ここに鉄道模型用の荒地の素を振りかけると、それらしくなります。更に草の上にも薄く溶いたサンド色やウェザリングパステルをほどこせば、だいたい完成。
センターラインは破線になおしました。塗り直しの跡がわずかに見えますが、深く追求しません。
今回、今後2台目のロシア戦車を作るときのことを考えて、もう1枚作りました。
実際の写真と見比べて、アスファルトはもっと粒子感が出るように作ったほうが、リアルだったと反省。また、履帯の走行跡もあったほうがいいと思うんだけど、最終的にどう配置するかはまだ決めていないので、ちょっと保留。
ふたつくっつけるとこんな感じに。
T-90A(左)を置いて違和感のない色合い・明るさに仕上がったと思います。いっぽう別の時に作った10式戦車(右)を置くと、塗装の傾向が違いすぎるため、すごく浮いて見えます。いつもテキトーな工作なのですが、なんだかんだで乗せたい模型にちゃんとマッチしたものが出来るものだなあと、妙に感心。
ともあれこれで出来上がり。写真を撮ります。
続く
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