旅と模型

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模型製作: RPM 1/72 スタッグハウンド Mk.II 装甲車(前編)

2013年末の世田谷ボロ市散策の帰り、たまさか近所に模型店を発見しました。お邪魔したものの何を買おうかと迷っていて、目についたのがこの模型。ポーランドの模型メーカーの出している第二次大戦期の連合国軍装甲車 T17E1 スタッグハウンドMk II の1/72スケール プラモデルです。

1/35スケールキットはタミヤをはじめ各社から出ているので、かなり愛されている車体なんでしょう。

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見てのとおりコロンとした可愛さのあるT17E1装甲車、もともとアメリカで開発され、M6という米国陸軍制式番号もあるようですが、イギリスをはじめとした連合国各国に輸出されての利用が盛んだったもよう。

その現地改修型Mk.IIモデルであるこのキットは、箱のイラストでは機体の正面に白と黒のシダのマーキングがあり、珍しいニュージーランド軍のもの。NZに縁ある身として、作ってみるかと思った次第。シダのマークは、今もNZの航空会社やラグビーチームなど、いろんなところで見られます。

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なぜか2色のパーツ構成。もっちりとしたプラスチック。1/72なのでパーツは細かいものの、けっこうざくっとディティールが省略されてたり、太めの形成にされてたりしてます。

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エンジンまで細かくパーツ化されていたので、せっかくなので見えるように作りたいと思い、先に塗装をば。とはいえこの小さなエンジン、うまく組み付かずめんどうなこと甚だしい。塗装も当時のカラー資料なんて見つからないので、手持ちのシタデルカラーからテキトーに想像で塗り、ほとんど蛍光オレンジのサビ色やその他ウォッシングを加えてごまかします。

車体パーツもうまくつかないところが多々ありますが、そこは瞬着剤や、塗料の厚塗りでごまかすことにして、特に削ったり張ったりしないで作り上げます。

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で、完成。後ろのハッチを開いてくっつけて、エンジンが見えるようにしました。正しい開け方かすらわかりませんが。

アンテナは伸ばしランナーで。車体両側のタンクにも、伸ばしランナーで留め具のワイヤーを追加してます。いくらなんでもコレがないと、どうやってタンクが止まってるのか不思議なので。

カラーはすべてシタデルカラーの筆塗り。ピンクがかった砂色に、くすんだスカイブルーで迷彩にしてます。実際はブルーでなく黒の迷彩でしたが、退色や空気感も勘案し、雰囲気重視で。ポリタンや銃座はオリーブグリーン、マフラー部分は、エンジンにも使ったサビ専用の塗料に、グレイを混ぜて。この混色はいい色になった。

カラフルで楽しい、かわいらしい戦闘車になりました。ただこれスケール換算すると、かなりおっきな、迫力ある車体なんだけど。なんせ砲塔の砲(オードナンスQF3インチ迫撃砲らしい)は、そのまんま当代戦車に載ってたものだし。

あとは、例によってハガキ大の情景をつけて飾ります。

後編に続く

 

1/35 スケール限定商品 イギリス装甲車 スタッグハウンド Mk.I

1/35 スケール限定商品 イギリス装甲車 スタッグハウンド Mk.I