旅と模型

Gaso Line's "Travel & Build" weblog

UCC缶コーヒー『最強の艦艇コレクション』をプチ改造(その2:ゴジラ対ビオランテ編)

承前。UCC缶コーヒーのおまけ『日米共演! 最強の艦艇コレクション』“たかなみ”と“あきづき”。を、ゴジラのフィギュアと組み合わせてちょっとしたお遊びジオラマです。

f:id:debabocho:20121008125149j:plain

モズのはやにえのごとく塗料を吹き付けられる、1/1200スケールの“たかなみ”と“あきづき”。奥にいるのは1/700のはやぶさ型ミサイル艇。

f:id:debabocho:20121007101424j:plain

塗り終わったら波板に貼り付けて飾り付けます。でもその前に……棚の奥でホコリをかぶってたゴジラのフィギュアを引っ張り出してきました。

f:id:debabocho:20121008121107j:plain

ゴジラvsビオランテ』の、この三原山からの出現シーンを再現した、とても出来の良いミニフィギュアです。

 f:id:debabocho:20121008122228j:plain

自分の小遣いで初めて行った映画が、洋画は『ロボコップ』、邦画は『ゴジラvsビオランテ』という私。この映画はその後のイバラの道的な映画趣味を決定づけた、まさに心の原風景なのでした。

で、このフィギュア。サイズを図るとだいたい高さ6.6センチ。『ゴジラvsビオランテ』での設定上のゴジラの身長は80m(!)なので、換算するとだいたい、1/1200スケール。『最強の艦艇』の"たかなみ"・"あきづき"とほぼ一致。

f:id:debabocho:20121008121443j:plain

"たかなみ"・"あきづき"を選んで買ったのも、実はこのスケールの一致にピンと来たから。

そんなわけで、切ります。

f:id:debabocho:20121008123045j:plain

美麗なフィギュアですが、遊ばないで飾っておくのも、むしろもったいない。

f:id:debabocho:20121008125534j:plain

別途購入した広めの波板にのせて、こんなかんじ。うーん波板も小さいしさすがにショボいけど、劇中の浦賀水道沖での海戦シーンが再現できます。いやショボくなるとわかっていても、作らざるをえなかった! だって心の原風景だから!

f:id:debabocho:20121008122636j:plain

映画ではこんな感じでした。1989年の映画なので、もちろん護衛艦も当時のもの。DDH-142“ひえい”とDD-122"はつゆき"。

この海戦シーンは、当時としては(いや今でも)特撮として物凄くよくできたものでした。ただ迫力があるというだけでなく、たとえばゴジラが熱戦を吐いた直後、砲火が止み、一瞬の静寂のあとふたたび砲撃が再開される。この”間”を活かした特撮演出が、ゴジラという非現実の存在を引き立てます。

このシーンで2隻の護衛艦が爆発したあと、かつての東宝特撮兵器マーカライトファープの血脈を引くトンデモ兵器、「陸自所属の空飛ぶ主力戦闘艦」“スーパーX2”が出てきます。ここでの白眉は、この変態兵器の活躍を静かに見守る防衛庁中央指揮所の空気感。最近のハリウッドSF映画(と、それをマネした日本映画)のように、指揮所の将校らがガッツポーズしてYeah!! とか叫びません。実に日本の自衛隊らしい描写が、映画のリアリティを盛り立てていたのでした。

思いの丈を語ったところで、切ったゴジラも、別の波板で飾ってやろうと思います。

その3に続く。