UCC缶コーヒーのおまけ『日米共演! 最強の艦艇コレクション』(凄い名前だ)についてきた、護衛艦“あきづき”と“たかなみ”を、少し加工しました。
以前から1/700の艦船模型をちまちま作ってたんですが、なかなか完成に至らないのでここらで息抜き。先週(2012年10月あたま)くらいから出回りだしたUCC缶コーヒーのおまけから、好みの艦を2隻チョイスしました。
どちらも従来型の護衛艦らしさを持つ艦です。イージス艦や米国のステルス艦って、なんかのっぺりしててヤなんですよね。まあ“あきづき”も、かなりのっぺりしてる方ですが。下の写真はDD-110“たかなみ”。
12センチぐらい(だいたい1/1200スケール)のモデルですが、未加工でもものすごく精巧にできてます。ただおまけのパッケージに入れなきゃいけないので、船体は半分に分割されてて、パーティングラインが目立ちます。マストは塩ビパーツ。
こちらは DD-115 ”あきづき”。2012年就役の新型艦なので、取材資料も乏しかったのか、他の艦にくらべかなりディティールに乏しいです。
まず舷側の分割線を目立たなくするために、速乾クリアパテ(って要は瞬着剤ですよね)で埋めてヤスります。甲板のところまで細かくやるとキリがないので、サイドだけ。
それからスミ入れ。小さいモデルなんで、タミヤのスミ入れ塗料をばしゃばしゃ塗って、あとから溶剤でじっくり拭き取るようにしました。幸い溶剤で折れるほど繊細なパーツもないですし。
ここまでやって、“あきづき”をオリジナルと比較。まだ拭き取りがきちんと済んでないので、これじゃあ薄汚くなっただけですね……。分割線もまだ見えます。
ちなみに敷いてある波板は、東急ハンズで見つけたアクリル板。
装飾用に、片面にアイス加工が施されてます。これ、なんとなく高波の海洋を表現できないかなと思い買ってきました(900円ぐらいしたけど)。
アクリルなんで塗料は定着しないんでしょうけど、いちおうマルチプライマーをかけてから、表裏にダークシーブルーやらスモーク+つや消しやらを吹き付けてます。結果は、真上から見ると四角いアイス模様がはっきりしてきて難ですが、ナナメから見るとそこそこです。
さて、船のほうは伸ばしランナーで作ったホイップアンテナを、黒い瞬間接着剤で付けます。こまかい作業ですが、この少量の接着剤で付くか付かないかのドキドキ感がクセになる。
ちょっと捻じれて付いてしまいましたが、まあ簡単加工が信条なんでよしとします。さすがにマストのワイヤーまでは再現しません。
スミ入れ塗料で全体的に赤っぽくなった船体、やすった跡やエンビのマスト部分など、ちぐはぐになってる色調を整えるためにダークシーグレーをコートするように吹き付けて、作業は終わり。“たかなみ”の作業前と後を比較してみます。
この塗装で、分割線もかなりわかりづらくなりました。後ろ側の未加工のものにくらべて、スミ入れの効果もはっきりでました。
“あきづき”も、少しはマシになったかと思います。
細かく作り始めるとキリが無いウォーターライン模型と違って、毎日30分ぐらいの作業でそれなりに綺麗になってくれたんで、ほんと気楽な工作でした。
あとは、ちゃんと波板に貼りつけて、航跡を描いてそれっぽくしたいと思います。あと、そのまえにちょっとしたジオラマ遊びも。