旅と模型

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模型製作:Revell 1/72 T-90A ロシア連邦軍主力戦車 Part1

いろんな模型に手を出しては、ちょっと加工に行き詰ると次の模型に手を出すという悪循環が続いとります。今回のT-90Aも、例によってミニスケールだから息抜きで終わるだろうと思ったら、ダラダラと2か月もデスクの上を占領していた……。

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ドイツレベル社は1/72をたくさん出してくれて目移りしちゃうメーカーなんだけど、実はT-90戦車に限っては、ウクライナACE社のパッケージアートのほうが魅力的に見えたのでした。で、それを作ろうと思って店に行ったら売り切れ。ウクライナ政変で変に人気が出たのかな? 結局手にしたのはレベル製T-90の最新型、T-90Aです。

形状

砲塔を乗せると、シルエットはこんな感じ。

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小ぶりで特徴的なおむすび型の砲塔は、たしかに英米とも日本とも違う開発史をたどってるんだなあと思わせます。

2007年から配備が始まったというA型は、エンジン出力のほか、この砲塔がアップグレードされている模様。砲身も51口径から55口径に伸びてます。

いっぽう車体は、これ前身のT-72とほぼ同じシャーシ。上部こそ違えど、車底の形状は模型でも(模型だからこそ)同じであることが見て取れます。T-72は量産性を重視したモデルだったと聞くけど、よほどの成功例だったんだろうなあ。

ほぼ素組みで組みあげて、一気に下色までつけてしまいます。シタデルカラーを筆塗りでじゃぶじゃぶと。

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以前作ってこれも放置気味の、自衛隊10式戦車と並べて比較。どちらも2010年代で一線を張る戦車なのに、ぜんぜん違う!

10式は90式に比べてすこし小ぶりになったと聞きますが、T-90Aのほうが更に一回り小さい。特に砲塔のボリュームが効いてます。いっぽう砲は、口径も砲身内径もT-90Aのほうがデカい。

模型として見れば、T-90Aの砲塔のゴテゴテ感は、見ていて実に楽しいし、作り甲斐があります。10式はハコ! って形状だけど、細かなフックがびっしり付いてて、そこをやろうとすると相当苦行なかんじ……。

塗装

3色迷彩の塗装は筆塗り、シタデルカラーで。思い切り白を強めに入れて、小スケールらしい空気感を出そうという戦略。

とりあえず2色まで塗った状態がコレ。

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調色メモ
  • グリーン……ロゥレンフォレスト(赤みの少ないパステルな緑)とホワイトを半々ぐらいにしたのに、ドーンストーン(多少青味のあるグレイ)やシャドウグレイ(ほとんど青と言っていい灰色)を少々入れたもの。
  • グレイ……スクリーミングスカル(オレンジの強いクリーム色)とドーンストーン、ホワイトを混ぜたもの。
  • ブラック……シャドウグレイとドーンストーンの混色。

メーカーの指示色とはかけ離れた色の組み合わせだけれど、ゲームのCGなんかでこういう淡い色使いの迷彩塗装があって、違和感なく見えたのでチャレンジしてみました。それにこれだけ明るきゃ見栄えも誤魔化せるだろうと思って。

ローレンフォレストは赤味がないので、英米や日本の戦車のオリーブグリーン的な色味と差別化ができて好きです。すごい印象論ですけど。

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で、ドライブラシでエッジを出して、デカール張ってエナメルで墨入れ/ウォッシングしたのがこの状態。塗料のパレットに使ってるアクリル板の上に置いてます。

ドライブラシで一旦は誤魔化せた筆塗りの跡に、みごとにスミが乗って薄汚くなってしまった。やっぱりおまじないでもいいから、墨入れの前にクリアコートすべきなのか……。

これに土色のフィルターなんかでウェザリングをほどこし、完成とする予定。こんな明度の高い上に薄汚い塗装、周りに情景がないと浮きまくりなので、例によって土台も作ります。

Part 2に続く

1/35 ロシア連邦軍 T-90A主力戦車

1/35 ロシア連邦軍 T-90A主力戦車 "ウラジミール砲塔" (05562)