11月の最初の連休の最終日。本格的な紅葉にはちょっと早いものの、高尾山を歩いてきた。
東京の山登りって、どんな感じなのだろうと思っていたけど、高尾山は新宿からおどろくほど近い。9時前に到着すると、雲に雨がパラつく空。観光客だらけだと聞いていたけれど、この天気と時間が早かったせいか、使った稲荷山コースではほとんど人と会わなかった。
山頂の展望台から見える山々は、霧の中。このあとみるみる雲海が膨らみ、視界を白く埋めて山頂もガスに入った。
約600mの標高。ちょうど1時間半の行程だった。なんだかんだで山登り、この程度でも息は切れるし膝もしんどい。尾根をたどるような稲荷山コースは、最後の急な階段が山場だ。
山道はまだまだ緑だったけれど、山頂のあたりは紅葉が進んでいる。もう少ししたら、広葉樹のかかる山道全体が色づくんだろう。
帰り道は表参道を降る。薬王院の権現堂では、なんの縁起か参拝客に豆を撒いてふるまっていた。
薬王院というぐらいで薬師如来のお寺なのに、このお堂は神社。天狗も配されてる。神仏習合も甚だしい。おおらかなことだ。
山道をアカハライモリがヨタヨタと歩いていて、危うく踏むところだった。
しめった黒の肌に、鮮やかな赤の模様。
一輪だけ咲いていたバラの花。麓に降りて、一時過ぎ。ちょうど半日の遊びだった。
帰る前に、茶屋で軽く飲んで、定番のとろろ蕎麦をいただいておしまい。
京王電鉄は高尾山口の敷地内に温泉を掘っているそうだ。山歩きを楽しみ、蕎麦と酒を味わい、温泉で疲れを癒して帰る。まるでベルトコンベアーのようなレジャーコースを作ってるな。