旅と模型

Gaso Line's "Travel & Build" weblog

土浦・筑波の旅Part1:筑波宇宙センターへ

先週のこと。ちょっとした用事があって土浦に行くことになったので、ついでに筑波まで足を延ばすことにした。

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土浦までは常磐線“スーパーひたち”、新型のE657で行く。先頭車輛の丸みをおびた影を沿線に落としながら、スーパーひたち7号は朝の北関東をゆっくりと走っていく。茨城に足を下ろすのは、27年ぶりだ。

イオンのショッピングモールで用事を済ませて午後になった。以前から見学したかったJAXAの筑波宇宙センターに向かった。タクシーでもけっこうかかる。土浦駅まではたぶん4000円ぐらいかかるんじゃないだろうか。学園都市に入ると道はまっすぐ広くなる。

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つくば! 物凄い勢いで科学が自己主張してる。つくばエクスプレス駅のあるこの中心部は、百貨店もあるそれなりの市街なのだけど、街のつくりぜんたいがゆったりとしている。やっぱり、造られた街なんだな。

しかしつくばって、筑波鉄道が廃線になってからつくばエクスプレスが来るまで、20年近く鉄道が無かったのか……。

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宇宙センター内にはもう一本(いや一機と呼ぶべきだろうが)、H-IIロケットがある。全長50mあるのだけれど、スケール感が湧かない。

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そして展示館。おおぶりの体育館のようなドームに、衛星が林立している。ここで初めて、その大きさが実感できた。宇宙機って、デカい!! この写真でもあまりスケール感が伝わらないが、とにかくみな巨大なんだ。

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こうやって写真でみると、なんとなく人の背丈とおなじぐらいに見えてしまうれけど、実際の大きさは人の2倍ある。奥から、実験用放送中継衛星 1978-039A BS “ゆり”(全高3m)、実験用静止通信衛星 1977-118A CS “さくら”(全高3.5m)、静止気象衛星 1977-065A GMS “ひまわり”(全高2.7m)。ちょっとした物置小屋よりデカいものが、金色のサーマルブランケットをきらめかせながら、赤道上3万5千キロの宇宙空間にぽつんと浮いているわけだ。

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陸域観測技術衛星2006-002A ALOSだいち”(6.2m)。もうカメラに収まりきらなくなってきた。この衛星の太陽電池は、展開すると22mになる。数字で書いてしまえばなんでもないが、現物を目にすると、圧倒される。

6mでこの存在感だ。スタートレックのD型エンタープライズは全長641メートル、だいちの108倍。そんなもんが宇宙に浮いてると想像すると、凄いというか、気持ち悪い。

後編につづく