旅と模型

Gaso Line's "Travel & Build" weblog

秩父の旅:芝桜地獄

連休のなか日。池袋でちょっと買い物をと思っていたんだけれど、ふと気まぐれに、練馬から反対方向の電車に乗ってみた。西武池袋線歴も長いのに、下り方面にはほとんど行ったことがなかったから。

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 飯能まで快速で行って、そこからレッドアローに乗る。たまたま入線してきたのは“クラシック・レッドアロー”という、半世紀近く前の初代5000系列車を模したカラーリング。

西武秩父行きレッドアローは、いったん飯能駅のホームに入ったあと、スイッチバックして上り方向に発車する。ターミナル駅なんだ。あ、どうでもいいけど反応にも西武新宿駅でおなじみPePeがあったのもビックリした。そりゃ西武だもんな。あるよな。

急行とはいえ、レッドアローはゆるゆるとしたスピードで、高麗川に沿った山間の線路を進んでいく。砂利工場や養豚場の横を通り過ぎ、トンネルを抜けると、いきなり開けた土地に出る。左手には巨大な要塞のような形をした巨大な禿山、武甲山だ。これが秩父盆地。

駅を降りて20分ほど歩くと、羊山公園。南側にあるのが、芝桜の丘。

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 視覚のバランスがおかしくなりそうなピンク色。

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でも、実はこの芝桜の丘、けっこうチープ。うまい構図で写真を撮れば、広い平原に芝桜がばっと広がっているように見えるけど、実際は陸上のグラウンド、いや小学校の校庭ぐらいの狭い谷間に、芝桜がぎっしりと植えつけられている。

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こんなかんじ。

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ぞわぞわぞわー。

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べったー。

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なんだか気持ち悪くなってきた。人工的な自然の極北を見た。

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あとひとつ、この芝桜祭り中は、敷地のすぐ隣に屋台村ができあがっていて、そのチープな食べ物の匂いが絶えず流れ込んでいることも指摘しておこう。

レッドアローに乗ると、ほんと、あっと言うまに池袋まで戻ってきてしまう。これはこれで興味深い旅だった。