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トランぺッター 1/72 M4A1 シャーマン 76mm砲搭載型 Part2 ジオラマ制作編

海辺の風景を『トランぺッター 1/72 M4A1 シャーマン 76mm砲搭載型』で作ってみます。(Part1 塗装編はこちら

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ジオラマといっても、以前作ったRAV-RメルカバMk.3と同じハガキサイズの台座なので、実際ヴィネットです。今回は以前からやりたかった海岸の水表現に、ヤシの木、そしてフィギュアをつけてみます。少しずつやれることに幅が出てきました。

 

ヤシの葉は『紙創り』を利用。他社のプラ製既製品もいくつかありましたが、この紙製のものがいちばんシャープな造形。1/48スケール用ですが、ヤシの葉は大きくて3メートルにもなるとのことですので、1/72でも十分リアリティが出るだろうと判断。

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紙にワイヤーの芯をつけて、色を緑から茶色にグラデーションをつけて吹き付けました。ラッカーでいいやと思ったけれど、やっぱり水性を筆塗りしたほうがよかったかしら? 1枚の葉のなかでグラデーションを細かく出すのは無理でした。

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いっぽう幹は、『紙創り』の組み立て書にあるようにタコ糸を巻き付けて作ると1/72にならないので、0.3ミリの芯ちゅうパイプを曲げて、エポキシパテで作りました。根本の太さも加減できて、よかったと思います。色はシタデルカラーを調色して。

さて、水の表現。土台は南太平洋島嶼部の海岸ということで、『Mr.情景クレイ』を使います。“砂”は黄色すぎたけれど、“白土”と混ぜるどちょうどいい感じに。波が入るところは、タミヤのウェザリングマスターのライトサンドをつけたら、湿った感じに。

で、まず水の入る部分を仕切るために波頭を作ります。瞬間接着パテがあったので、それをてろーっとたらして。たらし終わってから、1/1200たかなみを作ったときに使ったメディウムジェルでもよかったんじゃないかと思いましたが後の祭り。

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きちんと乾かないうちに、光栄堂のモデリングウォーターを入れたら、瞬着剤が反応してめくり上がったように硬化し、さらにウォーターの表面を侵食。ところがこれがまあ波頭っぽく見えて、結果オーライかな。

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ディフォルメが過ぎる感もありますが、クリアブルーを吹き付けて、海は完成。さらに砂にもアクリルの白やバフを吹き付けて、陰影を出しました。

で、人形。プライザーの民間航空フィギュアセットにあった、女性整備士を使います。身長を縮尺換算すると160cmなのに、やたらデカいように感じる……。

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フィギュアをいじるのは、1/80D型エンタープライズのシャトルでライカーとデータを作って以来。

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腰を折って、ついでに髪も盛って。全体的にボディラインを削って細身にします。ただ、きちんとヤスリがかけきれないので、どうもゴツゴツしたままになってしまいました。

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着色も大問題。シタデルカラーでの筆塗りなんですが、塗れば塗るほど汚くなる。縮尺がほんのすこし大きくなるだけで、こんなに誤魔化しが利かなくなるとは。顔の陰影づけは、怖くてできなかった……。

まず肌も服ももっとポリッシュして、なめらかにしないとダメなんだなというのが今回の気づき。着色は1/72でも、エアブラシで吹いてもいいかもなーと思った次第。

いちおう完成ということにして、次は写真を撮ります。