デアゴスティーニがマガジンスタイルで発行するオフィシャル『スタートレック・スターシップ・コレクション』、第1号のU.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D(新スタートレック)が届いたんですが、なかなかのでき!
長さほぼ14cm。D型エンタープライズの全長は641mという設定なので、スケールはおおよそ1/4600です。ちなみにこのコレクション、どの模型も12~14cmで収まるサイズになる模様。
デスクサイドに置くとこんな感じ。キャンディトイのおまけサイズとはぜんぜん違う、ハッキリとした存在感があります。ダイキャストが使われているので、ずっしりとした感触がまた楽しい。
プリント塗装はこのサイズでギリギリといったところでしょうか、舷窓も、船体のアズテクパターンもかなり細かく描かれています。ただ、窓のモールド位置と印刷があってなかったりするのはしかたないところ。
円盤部(第一船体)と推進部(第二船体)が別パーツになっていて、分離できそうですができません。実は円盤部がまるっとダイキャスト製で、推進部はすべてプラ製。すっごいトップヘビーな構成。
オフィシャルCGから取られたというD型エンタープライズの造形は、きっちり再現されています。
楕円形の円盤部に代表される微妙な曲線で構成された艦体は、視点によってまったく異なる表情をみせるため、放送当時テレビ画面では、その巨大さもあってなかなか全体の形状を正確に捉えられませんでした。
こうやって模型として手に取って眺めると、あらためて、そのシンプルさと複雑さが同居した美しさを実感できます。
残念なポイントは……
- 赤でベタ塗りされた反動推進エンジン噴射口
- ディフレクター・アレイの発光色(青)のベタ塗り
- バサードコレクターが、赤のクリアパーツなのにほとんど透明に見えない
……こんなとこでしょうか。ほかのディティールがよく出来過ぎてるので、あと一歩の部分に目がいってしまいます。
最後に、他の製品との比較を。上がアオシマの1/2000エンタープライズD(2011年)、右下がエフトイズの1/5000 フリートコレクション(2008年)。それぞれ色味がまったく違います。
デアゴスティーニ版はオフィシャルCGに従ったとのことで、かなり赤味が強く出ています。アオシマは映画『ジェネレーションズ』を参考にしたと思われる青味の強いもの。個人的には、この中間のプレーンな銀灰色だと思ってるんですが。
エフトイズ版はあっさりした塗装ながら、モールドは今でも出色の出来だと思います。
っどーーーーでもいいこと思いついたんですが、アオシマってエンタープライズDの同型艦であるU.S.S.ヤマトを、限定製品で出してたんですが、これって昭和を代表する変態プラモ『合体巨艦ヤマト』『レッドホークヤマト』に次ぐ、アオシマ第3のヤマトだ。